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エアロスナップでウインドウを整理(Windows7〜)
Windowsエアロってどうよ?
Windows VISTA から登場したWindows Aero(ウインドウズ・エアロ)という効果。VISTAの時代では中途半端な透明化ウインドウや、まるで役に立たない3Dフリップなどで、派手なだけで意味不明と笑われたものですが、Windows7になってチョイと様子が変ってきました。
Windows8の新UIでは全画面アプリが標準になったのですが、大きな画面のデスクトップPCではどうかと思います。やっぱり従来のマルチウインドウは使いやすいですよね。
Windows7以降に搭載されたエアロスナップはウインドウのタイトルバー(ウインドウの一番上の名前の書いてある場所)を画面の端に持っていくと自動でウインドウのサイズが最適化される機能です。21インチ以上のワイドモニタを使われている方には大変便利な機能です。
エアロスナップで縦方向だけ最大化
一番簡単(?)なのはタイトルバーを画面の上に貼り付けるとウインドウが最大化する機能です。でもこれは以前からタイトルバーのダブルクリックで実現されていたので、こちらの方が手になじんでいますよね。しかも最近のワイドディスプレーは横幅が十分すぎるくらいあるので、横幅はそのままで縦だけ最大化したいなんてわがままな要求がでてきました。
そこでウインドウの上の端をドラッグして画面の上の端にくっつけると縦方向にだけ最大化されます。これは便利ですね。これがエアロスナップの機能です。私はこれを常用しています。
でもこの操作ってマウスの微妙な操作を要求される為に、意外に神経を使います。仕事中にこれってチョットいやですよね。でも大丈夫です、ちゃんとキーボードショートカットが用意されています。
【Shift】+【Win】+【↑】で縦方向最大化となります。【Win】はWindowsキーのことです。【Shift】+【Win】+【↓】で元に戻ります。
ちなみに、【Win】+【↑】でウインドウの最大化、最大化した状態で【Win】+【↓】で元に戻ります。また、通常の状態から【Win】+【↓】なら最小化しますが、最小化した状態からは【Win】+【↑】では元に戻りません。これは最小化した状態ではそのウインドウにフォーカスがないためです。タスクバーのアイコンをクリックして戻して下さい。
エアロシェイクもキーボードで
今自分が見ているウインドウ以外のウインドウを最小化してデスクトップを出したい時に使うエアロシェイクという機能があります。残したいウインドウのタイトルバーをマウスで左右にブルブルと振るようにドラッグします。するとその他のウインドウが最小化します。ただチョットしたコツが必要で、たまに不発になったりもします(私が下手なだけですけど・・・)。
そこでこれにもキーボードショートカットがあるので使ってみます。【Win】+【Home】でウインドウを1つだけ残して残りは最小化させることができます。もう一度同じ操作で元に戻ります。これなら使えますね。
左右のエアロスナップ
タイトルバーを画面の左右に近づけると画面の半分いっぱいのサイズにウインドウをリサイズしてくれる機能もあります。ワイドディスプレーを使っていると、これもとても便利ですね。
マルチモニターではキーボードショートカットで左右にスナップ
ところがディスプレーを2枚以上使っていると左のモニタの左端とか右のモニタの右端にならスナップさせられるのですが、右のモニタの左端とか左のモニタの右端にスナップさせることはできません。当たり前の話ですが、ウインドウがモニタの境界を通り過ぎてしまうからです。
でも、こんなときでもキーボードショートカットを使えば大丈夫です。左のモニタの右端にスナップさせたければ、【Win】+【→】で右端にスナップします。もちろんマルチモニタでなくてもキーボードショートカットは使えますし、マウスを使うよりも手軽ですよね。【Win】+【←】なら左端にスナップしますし、スナップした状態からなら逆の矢印キーでもとに戻せます。
ディスプレーの大型化ワイド化に伴い、最大化や最小化だけでは不自由になったウインドウ操作がエアロスナップやエアロシェイクでずいぶんと便利になりました。Windows8の全画面UIはタブレットやノートPCに最適化されていきますが、大画面やマルチモニタのデスクトップPCにはやはりそれに最適化されたUIを用意して欲しいですよね。Appleにはまったくその気が無いようですが、Microsoftだけでもしっかりと考えて欲しいと思うのは私だけでしょうか。