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IEでイントラネットのWebページを表示するとデフォルトでは互換表示となる
インターネットエクスプローラー(IE)はかつてIE6の時代に、非常に高いシェアを持ちながらWeb標準ではない仕様を持つという悪名高いブラウザでした。当時はホームページなんかに「当サイトは最新のIE(6のことですけどね)に最適化されています。最新のIEをお使い下さい」なんて書かれていました。これもすべてIE6の高いシェアと他のブラウザ(Web標準)との非互換製のためなんですね。
すでにMicrosoftですらIE6を完全に見限っているわけなんですが、企業によっては会社の基幹業務とかに古いIE6とか7に合わせて作られているWebページやシステムがあったりします。そのためにIEには(最新のIE11ですら)互換表示という、IEの黒歴史を搭載しています。
当然のことながらそんな機能はデフォルトでオフになっているのですが・・・
私はWordPressのテーマを開発するのにLAN内のパソコン(iMac)にサーバーをインストールしてこれを開発環境に使っています。今までは表示の確認もMacでしていたのですが、どうせならということで、同じLAN内のWindowsパソコンで確認をするようにしました。
ところが常用しているChromeではちゃんと表示されるのに、IEはどこか変なんです。まるで古いブラウザのようにCSSが正しく理解されていないのです。IE6、7、8のころIEのためにCSSハックを書いていた忌まわしい過去が蘇ります。
DOCTYPE宣言を間違えたのかな?とか、CSSがおかしいのかな?とか悩むこと3時間。これだけやって今週の仕事を終えようと思っていたのが、ずるずると日付が変わる寸前まで・・・
互換モードのことも考えたのですが、ブラウザを互換モードにした覚えはないし、他のサイト(インターネット上)はちゃんと表示されています。
半信半疑で右上の歯車のアイコンから『互換表示設定』を選択してみます。
『互換表示設定』ダイアログが開きます。
なんということでしょう!!
『イントラネットのサイトを互換表示で表示する』にチェックが入っているじゃありませんか。こりゃダメです。これが原因でした。
さっそくこのチェックを外してみたら、ここまでの3時間がウソのようにスッキリと直ってしまいました。そりゃそうですね。
でもいつのまに?・・・と思ったら、どうやらデフォルトでこの設定になっているようです。おそらく今時クラウドじゃなくイントラネットで使うなんて古いシステムに決まってる・・・なんて思ってるんじゃないでしょうかね。まぁ、そうかもしれませんが、勝手に決めないで欲しいですよね(怒)。
せっかくDOCTYPE宣言をしているわけですから、それを尊重して欲しいですよね。互換表示が必要なページこそメタタグを使うなりして、互換表示に変更すればいいと思います。IEの黒歴史はこんなところにもまだ影を落としていたんですね。やれやれ・・・(~_~;)